読んでわかるミレニアムシティ その8

ミレニアムシティとは何かをまとめた文章です。サステナブルデザイン国際会議の報告原稿を使っています。

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3つのプロジェクト

最後に、これからのミレニアムシティプロジェクトの予定についてご説明したいと思います。
現在色々な方面から誘致のオファーが来ているものが数ヶ所ありますが、その中で実際に計画をしているのは3ヶ所あります。

くりもとミレニアムシティ第Ⅱ期

ひとつめは、「くりもとミレニアムシティ第Ⅱ期」です。Ⅰ期目は移住の為のお試し別荘であったわけですが、これもワークショップと事前調査の成果として、いきなり移住すると失敗しやすい為、2~3年間は、別荘としてその土地の風土、四季、近隣との関係、土地の習慣などを体験し、それでもそこに住みたければ本格的に移動するという方針です。Ⅰ期目の隣に約1000坪の土地があり、ここに専用農地付の定住、半定住タイプのエコロジーハウス群をつくる予定です。Ⅰ期目同様、多くのワークショップを開いて最終的には内容を決めていく予定です。現在のイメージは縄文をイメージした竪穴式グラスハウス案を考えています。

くりもとミレニアムシティ第Ⅱ期

あさひミレニアムシティ第Ⅰ期

2つ目はくりもとミレニアムシティから車で約30分のところにある九十九里浜の北端、飯岡に「(仮称)海と風の丘ミレニアムシティ第Ⅰ期」を計画中です。丘の中腹にあり、海と田園風景と、いくつもの風車が眺められるすばらしいところです。
約4000坪の敷地のうち750坪は購入済みで、2年後をめどに移住し、くりもとミレニアムシティと両方に住むことをコミットしています。
風が強いので風力発電にもトライする予定です。

海と風の丘ミレニアムシティ第Ⅰ期

吉祥寺ミレニアムシティ

3つめは、都市の中のまち、吉祥寺ミレニアムシティです。 吉祥寺から徒歩圏になんと樹齢250年の巨木の森と1.5haの農地があります。敷地内には小川が流れ、野生の鯉がたくさん泳いでいるという、まさに奇跡の森が残っています。この貴重な環境と、都市内農業をどうやって活用し、残していくかという試みでもあります。一つの方法として、「吉祥寺トラスト」というしくみを提案しています 。

「吉祥寺トラスト」というしくみ

これは農場サロンをつくって、そこで農業の育成をしながら、その収益で森を残していこうというものです。この「吉祥寺トラスト」という提案は、エコ・ジャパンカップ2006アイデア部門で、奨励賞をいただくことができました。そして現在も様々なワークショップを継続中です。

将来の目標

そして将来的な目標は 2010年までにネットワークシティをひとつ以上達成しており、2015年までにそれが複数のテーマタウンとなり、2020年には世界ネットワークシティの原型をつくりだしているということにコミットしています。
以上のようにミレニアムシティは、様々なまちづくり活動を通じて、2つの目的である、地球環境の蘇生と、人と人とのつながりづくりに今後も貢献していきたいと思います。




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